IDCロボコン2024は、34回目で初めてのインド大会。8月5日から8月17日にかけてインドのケラーラ州アムリタプリにあるアムリタ大学で開催されます。
昨年に引き続き、現地とオンラインのハイブリッド開催となります。
大会の様子を紹介いたします。
8月5日
◆インド大会開幕
今年は、日本、アメリカ、シンガポール、エジプト、インドが現地参加、中国、韓国、タイがオンライン参加です。
日本からは、東京電機大学6名と東京工業大学4名の計10名の学生が参加します。
大会初日は、オープニングセレモニーのあと、テーマ・ルール発表が行われ、チームに分かれてルール検討とアイデアディスカッションが行われました。
参加メンバーの意気込みコメントを紹介します。
中嶋さん
まだまだ知らないことがたくさんあるとは思いますが、自分ができることを全力でこなします。異なる考え方、文化を持つ人たちと積極的に議論をして自分の視野を広げていくつもりです。そして、一生懸命取り組んで、全力でロボコンを楽しみたいです。
服部さん
ロボコンに参加するのは初めてで不安な面もありますが、技術力、英語力ともにより向上させることができるように頑張りたいです。また、様々な国の方との交流を通して、自分の価値観や視野をより広げられるように全力で楽しみたいと思います。
千原さん
考え方や価値観、育ってきた環境が全く異なる学生たちとのIDCロボコンを通して、外国でのコミュニケーション、短期間での製作等の経験をし、今後の学生生活に実りある期間にしたいと思います。
福田さん
大学入学と同時に、コロナウイルスの影響で海外に行けなくなると思っていました。しかし、今、世界中の学生たちと一緒にこの舞台に立つチャンスを得られたことに大きな意義を感じています。この大会で国際的な視野を広げ、一緒に競う全てのチームに感謝し、互いに学び合い、刺激を受けて、未来の技術革新に寄与できるエンジニアになれたらいいなと思います。
駒場さん
言語も文化も違う学生が集まって行うロボコンということで、コミュニケーションや自分の能力に不安があります。しかし、それ以上に滅多にできないことであり、自分の成長に繋がる経験になると考え、ワクワクしています。海外でも活躍できる人間になる一歩として、インドでのロボコンを楽しんできます。
西村さん
IDCロボコンへの参加にあたり、チームメンバーとの積極的なコミュニケーションを大切にし、互いの意見を尊重しながらアイデアを出し合いたいです。困難な課題にも粘り強く取り組み、チーム全体で協力して乗り越えていきたいと思います。目標はロボコンで優勝することです。
山本さん
言語の違いがある中でも、自分が学んできた内容を表現し、他のチームメートの考えを吸収しながら、少しでも新しい価値観に触れて成長したいです。
菅原さん
海外にもほとんど行ったことがないので英語や文化の違いなど不安なこともありますが、とても楽しみです。成長のある2週間にしていきたいです!
菅野さん
インド開催は色々な意味で不安ですが、乗り越えた時には大きな成長ができると信じて頑張ります!ロボコン自体も良い結果を目指して頑張ります!
中村さん
IDC2024に出場することは、学科に所属して以来の夢でした。体調を崩してしまい、参加に不安もありましたが、今、このように本大会に参加できて嬉しいです。頑張ります!
8月6日
◆今年のテーマは「The Coconut Kingdom(ココナッツの王国)」
IDCロボコンは、毎年開催国にちなんだ競技が設定されます。
今年のIDCロボコンでは「The Coconut Kingdom」と題して、ヤシの実の収穫をイメージした競技です。
ヤシの木を登り、一つずつヤシの実を収穫して、地上で回収する作業をロボットで行います。
大会2日目は、ブレインストーミングを行い、チームの戦略とロボットの構想検討が行われました。
8月7日
◆アイデアプレゼンテーション
チームごとにアイデアプレゼンテーションが行われました。
ロボットのアイデアとデザインについて発表し、インストラクターの先生方からアドバイスをもらいました。
8月8日
◆設計・製作開始
オンサイトとオンラインのチームメンバーで連携して、設計を進めています。
8月9日
◆アムリタ大学
IDC2024ホスト校のアムリタ大学は1994年に設立された私立大学で、アムリタプリの他、ベンガルール、チェンナイ、コインバトールなどに9つのキャンパスを有し、24000人以上の学生が在籍しています。
アーユルヴェーダ、生命科学、物理科学、農業科学、芸術・人文科学、社会・行動科学など、工学、経営学、医学の広い分野で教育・研究が行われています。
会場であるアムリタプリキャンパスは、海岸線にも近い、緑豊かな水郷地帯にあります。
8月10日
◆製作進行中
使用できる加工機は主に3Dプリンタとレーザ加工機です。
CADで設計してパーツの製作が進められています。
8月11日
◆ハウスボート遊覧
大会期間中唯一の休日。
現地参加者全員でアッシュタミュディ湖に行き、ハウスボートで遊覧を楽しみました。
8月12日
◆折り返し
早くも半分の日程が過ぎ、後半に入りました。
パーツ製作が進み、ハンドや車体の組み立てをしているチームも出てきました。
8月13日
◆後半に向けての意気込み
参加メンバーの意気込みコメントを紹介します。
中嶋さん
海外の人とロボットの設計・製作をするというとても貴重な体験をしています。大会に向けて優勝できるロボットを作れるように頑張ります。
服部さん
初めは英語でのやり取りが上手くいかず、チームメイトとの距離を感じていましたが、ロボット製作を通して打ち解けあうことができました。最後の競技会に向けてベストを尽くせるように頑張りたいと思います。
千原さん
多様な文化を持つチームメイトと意見を出しあい、問題に対して切磋琢磨する経験ができています。達成感と得るものは誰にも負けないように頑張ります。
福田さん
初めてのインドで多様な文化や技術に触れ、技術者としての自己研鑽を深める機会となりました。大会での優勝を目指します。
駒場さん
インドでのロボコンはレベルの高さと設計制作へのアプローチに驚かされることが多く、大変刺激になっています。大会での優勝を目指しながら、今後の生活への学びにしていきます。
西村さん
多国籍の方々と楽しくロボット製作に取り組んでいます。最終競技会で優勝を目指します。
山本さん
インドでのIDCは日本文化や自分の能力を再認識する良い機会になっています。大会まで全力で準備に励みます。
菅原さん
チームメイトの実践力に圧倒されることもありますが、優しいメンバーに助けられ、自分なりに模索しながら頑張っています。大会当日まで全力を尽くします。
菅野さん
最初は中々自分の役割を見出すのが難しいと感じていましたが、今は明確に役割があるのでそれを果たすことに全力を尽くしたいと思います。
中村さん
これまで海外の方との交流に強い苦手意識を持っていましたが、とても有能かつ優しいIDCロボコンメンバーに恵まれ、シナジーを高めることができました。コンテストに向けて、最後の力を振り絞りたいと思います。
8月14日
◆作業時間を延長して製作中
フィールド上でテストをしながら修正するチームも出てきましたが、残りの時間が気になるところです。今日は作業時間を2時間延長して製作に取り組んでいます。
8月15日
◆製作最終日
フィールド上でテストや練習を行い、終了間際までハードウェアとソフトウェアの修正改良を行っていました。
明日午前中から予選にあたるシーディングコンテストが行われます。
8月16日
◆シーティング & トーナメント
午前中に全チームが3試合ずつ競技し、その得点を元にトーナメントの組み合わせを決定しました。
午後にはトーナメントの準々決勝を行い、ベスト4を選出しました。
斜面の移動に苦労するチームや、トラブルで停止するチームもありましたが、着実に得点を重ねた4チームが明日の準決勝に進出しています。
8月17日
◆パープルチーム優勝
最終競技会は、アムリタ大学の学生たちが観戦する中で行われました。
決勝に勝ち進んだのは、イエローチームとパープルチーム。
左右のフィールドを交代して2ゲームを行い合計得点で勝敗を決めますが、前半を同点で折り返し、最終的に僅差でパープルチームが優勝しました。
来年は中国の上海交通大学で開催予定です。