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IDC 2014 Daily Reports

IDC2014 特設ページ(Daily Reports)

IDC2014

IDCロボコン2014が、7月14日から26日にかけてモロッコのモハンマド5世大学で開催されます。
日本からは、東京工業大学の代表4名と東京電機大学の代表4名の計8名が出場します。
東京工業大学から出場するのは、制御システム工学科の4名です。
東京電機大学から出場するのは、ロボット・メカトロニクス学科/専攻の学生3名と、理工学部電子・機械工学系の学生1名です。

大会の様子を写真を中心にレポートしていきます。

7月12日

◆モロッコに向け出発

成田空港にて成田空港にて
(成田空港にて)
ドバイ空港にてドバイ空港にて
(ドバイ空港にて)

モロッコに向けて出発です。モロッコまでは、ドバイを経由して丸1日以上かけての移動です。

7月13日

◆モロッコ到着

モロッコ到着モロッコ到着
モロッコ到着モロッコ到着
宿舎宿舎

モロッコのカサブランカ空港に到着。長時間の移動で少し疲れた顔をしています。空港ではホスト校の学生スタッフが出迎えてくれました。その後、バスで首都ラバトにある大学まで移動。参加者たちはキャンパス内にある学生寮に寝泊まりします。

7月14日

◆IDC2014開幕

集合写真
初日初日
初日初日
初日初日
初日初日

IDCロボコン2014 開幕を迎えました。開会式でテーマが発表され、各国の参加者の紹介が行われました。今年のテーマは「The Grate Harvest」。フルーツに見立てたオブジェクトを回収して、運搬するゲームです。
開会式の後は、ワークショップルームへ移動し、チーム分けが伝えられました。初日はルールを理解してアイデアを出し合い、戦略やロボットのデザインについて検討していきます。

7月15日

◆マシン設計

2日目2日目
2日目2日日

コンテスト2日目。マシンの構想、デザインを固め、製作をスタートさせました
◆出場者紹介
大会に参加するにあったての意気込みコメントともに、出場メンバーを紹介します。
上田 雄貴 (東京電機大 / Light Green team)
日本から約1日かけてモロッコへやってきました。私はこんなにも長時間の飛行機に乗ったことがなかったので、疲労感を感じていましたが、初めてアフリカの風景を見た瞬間、その疲労感はなくなりました。IDCロボコンでは海外の学生と意思疎通をしながらものづくりをするため、困難なこともあるかもしれないが、滅多にないチャンスなので頑張りたいと思います。
波多野 隆馬 (東京電機大 / Yellow team)
海外へ行くことも初めてということもあり、多くの困難に直面することもあるかとは思いますが、今まで学部や研究室で会得したことを信じ、困難を乗り越えたいと思います。そして、英語によるコミュニケーションや技術的なスキルはもちろん、様々なことを吸収して無事帰国したいと思います。
森田 慎一郎 (東京電機大 / Green team)
日本で学んだ技術的知識を世界で通用するかを挑戦したいと考えております。また、日本と海外の学生間ではどのように工学に対する意識に差があるかを実感したいと思っております。学生寮に到着し、海外の学生と少し技術的な話をしました。海外の学生は自分がどのデバイスやソフトウェアを使っていたかの話が多く、日本では学部生ではあまり扱わないハードウェアの部分での話題持ちきりでした。やはり海外の教育は日本のように数式をじっくり学部生で学習する方針ではなく、海外では学部生でとりあえず使ってみると言った方針であるのかなと感じました。明日からの大会ではその違いがどのように作用するかを体感したいです。頑張ります。
中野 祐樹 (東京電機大 / Light Blue team)
私は、将来日本製品を海外で売りたいと考えています。そのため、IDCロボコンでの経験は今後自分に役立つと思います。国も考え方も専攻も違う人たちと物づくりができるのでとても楽しみです。英語のコミュニケーションが不安ですが、世界に食らいついていけるように頑張りたいです。
遠藤 眞覇人 (東京工業大 / Red team)
海外に出るのは小学4年生の時に家族と4日間サイパンに行ったっきりで、2週間もモロッコで過ごすのは少し不安ではあります。特に私は英語が全然話せないので、コミュニケーションの面には不安しかありません。しかし、最終日にモロッコから帰る時「モロッコに来てよかった」と胸を張って言えるよう、様々な障壁を乗り越えていろんなことを吸収し、充実した2週間にできるよう頑張っていこうと思います。
柳川 涼太 (東京工業大 / Gray team)
私はもともとイベント事を避ける消極的な性格です。しかし、学科内大会で得られたこの機会、自分を少しでも積極的に変える切っ掛けにしようと参加を決めました。大会では自分から積極的にコミュニケーションをとり、交流を深め、楽しくこの一週間を過ごせるようにしたいと思っています。
宮木 悠二 (東京工業大 / Dark Blue team)
初の海外が、こんな形でしかもモロッコに行くことになるとは思ってもみませんでした。言葉の壁も厚く、まだ専門的な知識も経験も少ない自分にいったい何ができるか、すごく不安なまま飛行機に乗っています。しかし経験や知識が少ないというのは逆に吸収できる事がたくさんあるとポジティブに考えて、2週間後、全く違った自分になって飛行機に乗っていたいなと思っています。
笹沼 涼太 (東京工業大 / Orange team)
出発の支度をするまで、あまりモロッコでのIDCへ参加するという実感が湧きませんでした。自分にとっては夢のような機会です。大学の学科内でのロボコンで上位三名が出場できるということで、3位になりましてIDCへの参加が決まったのですが、サークルなどで自分より多くロボットと触れている人達もこのロボコンに参加していました。その中で、全国的なロボコンに参加できるという貴重な機会をいただいたので、代表者として恥のないようにしたいです。
趣味で折り紙をやっているので、物を創作するという点で誇りを持っています。今回のロボコンでも、マシンを製作するのにしっかり実力を発揮したいと思います。そのためにも、うまくチームの人と考えを共有し、制作を頑張ると同時に、楽しんでいきたいと思います。

7月16日

◆構想設計プレゼン

プレゼンプレゼン
プレゼンプレゼン
マイコン講習マイコン講習

午前中に、構想設計プレゼンが行われました。チームごとに、戦略やロボットのデザインについて発表し、インストラクタの先生からコメントを頂きます。午後には、製作作業と並行して、Arduinoマイコンや無線コントローラの講習も行われました。
◆ゲーム大会

ゲーム大会ゲーム大会
ゲーム大会ゲーム大会

夕方は1時間早く作業を切り上げて、ゲーム大会が行われました。ジェスチャーゲームやボール運び、クイズ、椅子取りゲームでチームごとに競います。それぞれのゲームで勝ったチームには、サーボモータなどのパーツが送られました。波多野君が椅子取りゲームで優勝するなど、日本人メンバーも活躍していました。
ロボット製作は、まだまだこれから本番といったところですが、よい息抜きになったのではないかと思います。また、チームメンバーを始め、参加者同士の仲も深まったと思います。

7月17日

◆製作進行中

7.177.17
7.177.17
7.177.17

製作作業進行中です。各チーム3台のロボットを製作するため、分担して作業を進めています。コンテストに使用する実際のフィールドを前に、細かな検討を進めながら製作をしていきます。
◆食事情 1 -ラマダン-

lunchlunch

モロッコは現在ラマダン中です。現地の人たちは日中食事を摂りません。そのため、ほとんどのお店が閉まっています。
朝は海外から参加している私たちのために、大学内の一室(仮設の食堂)でパンと飲み物が提供されています。昼はラマダン中でも営業している、マクドナルドやケンタッキーのどちらかを利用することがほとんどです。夜は9時以降であればレストランが開くので、大学の近くのレストランを利用したりしています。

7月18日

◆製作進行中

7.187.18
7.187.18

◆食事情 2 -クスクス-

lunchlunch
lunchlunch

アフリカで広く食べられているクスクス。ここモロッコでも一般的で、とくに金曜日に食べる習慣のある地域もあるようです。今日は、金曜日ということで、クスクスのランチを準備して頂きました。大皿に盛られたクスクスを取り分けて食べるスタイルでした。

7月19日

◆大会も半分まで経過しました

7.197.19
7.197.19

ロボットの形が見えてきたチームもあり、フィールド上でテストをして不具合の修正や再設計・再製作をしていきます。連日の製作作業で多少疲れも見えてきました。明日は一日休日です。

7月20日

◆Day off -市内観光-

7.207.20
7.207.20
7.207.20

ちょうど大会の折り返し地点を迎え、一日休日でした。地元の先生や学生の皆さんが、市内観光のツアーを企画してくれました。
大会が行われているラバドは、モロッコの首都です。国王の住む王宮もあり、新しい街並みと、古い歴史的な地域が混在する都市です。「シェラ」と呼ばれるローマ時代の遺跡や、ムハンマド5世の霊廟、ハッサンの塔、そして、「メディナ」と呼ばれる旧市街など、ラバトの魅力的な観光スポットを巡りました。とくに、メディアでは、日曜日ということもあり、地元の人々も大勢買い物に訪れており、非常に活気ある街並み、人々の生活の一端を体感することができました。

7月21日

◆後半に向けて

7.217.21
7.217.21

折り返しを過ぎました。1週間を経過して、チームワークも強まり、ロボット製作を進めています。前半の感想&後半へ向けての意気込みのコメントをもらいました。
上田 雄貴 (東京電機大 / Light Green team)
IDCロボコンが始まり、1週間が過ぎました。英語でロボットのアイデアについて話すことは大変でしたが、いざ作業が始まるとあまり問題はありませんでした。残り一週間で3台のロボットを製作しなければならないので全力で頑張りたいと思います。
波多野 隆馬 (東京電機大 / Yellow team)
あっというまに折り返し地点まできました。初めはモロッコの異文化に慣れず、帰りたいと思うことも多々ありましたが、モロッコ人をはじめとする他国の人々と接しながらいろんなところへ出かけるうちに、モロッコはすばらしい国だと感じるようになりました。ロボット製作の方は順調なので、今後はさらにチームメンバーとの仲を深めつつ、一生の思い出を残したいと思います。
森田 慎一郎 (東京電機大 / Green team)
初めは英語が全く分からず大変でしたが、中盤になり英語が伝わらずともアイデアは共有できるようになりました。自分のアイデアを絵に描き表現したり、メンバーがやってほしそうな事を事前にやっておくなど自分の立ち回り方が分かってきました。ただ英語でディスカッションとなるとさすがに多少の英語能力が必要とされ難しいです。ですが文法が多少間違えていても伝わるので頑張っています。寮での生活にも慣れ後1週間頑張りたいと思います。
中野 祐樹 (東京電機大 / Light Blue team)
IDCロボコンも中間地点を過ぎ、ロボットが完成してきました。英語でディスカッションをするのは大変でしたが、なんとか身振り手振りを交えて自分の考えを伝えることができました。大会まであまり日数はありませんが、気を引き締めて頑張りたいと思います。
遠藤 眞覇人 (東京工業大 / Red team)
英語でのコミュニケーションはやはり難しく、なかなか自分の思っていることを伝えることができない、ということも多々ありましたが、できるだけ積極的にマシン製作に関われるように努めてきました。もう折り返し地点を過ぎ、自分のチームもロボットがほぼ完成してきていますが、気を抜かずに練習や作戦の話し合いなどをして本番で悔いが残らないよう、あと数日頑張っていこうと思います。
柳川 涼太 (東京工業大 / Gray team)
英語でのコミュニケーションに戸惑いながらも、チームメイト皆でアイデアを出し合い、共に作業し、ロボットもだいぶ完成に近づいてきました。また、仲間とは作業途中に互いの国の話をしたりだいぶ仲良くなれました。気付けば帰国の日も近く、名残惜しさも感じます。残り数日、大会に向けて全力で頑張りたいです。
宮木 悠二 (東京工業大 / Dark Blue team)
初日、不安でいっぱいの僕のつたない英語をモロッコの人たちはしっかりきいてくれたりして当初の不安はかなりやわらぎました。大会が始まってみると最初はなかなか意見を言えずにいましたがだんだんと発言していけるようになり、中盤には率先してマシンを作っていけるようになり少し自分に自信が持てるようになってきました。勝てるようにがんばります。
笹沼 涼太 (東京工業大 / Orange team)
折り返し地点まできました。初めはどこの国の人も、何の不自由なく英語をペラペラ話しはじめたのに戸惑いましたが、いざロボットの工作が始まると、技術面では負けていないということがわかり少し安心しました。いろんな冒険をしながらも、着々とマシンができてきています。これからもメンバーと仲良く、しっかり役にたっていきたいと思います。

7月22日

◆コンテストルール

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今年のコンテストテーマは「The Great Harvest」。果物に見立てたオブジェクトを木から集めて、川を越えて運搬し、コンテナに仕分けする競技です。
フィールドに果物が並んでいる収穫エリアとコンテナが置かれた分別エリアがあり、その二つが川で隔てられています。詳しいルールはこちらをご覧ください。

7.227.22
7.227.22

7月23日

◆製作も終盤に

7.237.23
7.237.23
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フィールド上で操縦テストをしながら、不具合の修正をしていきます。思い通りに動作せずに、機構を変更するチームもあるようですが、おおむね順調に進行していると思います。

7月24日

◆操縦練習+調整

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7.247.24

時間を測りながら、実戦形式で練習中です。明日の午後に決勝トーナメントの組み合わせを決めるための予選(シーディングコンテスト)が行われます。残りわずかですが、最後まで頑張って完成度を高めてもらいたいと思います。

7月25日

◆コンテスト・予選

7.257.25
7.257.25
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コンテスト会場の準備も整い、予選会が開催されました。明日行われる決勝トーナメントの組み合わせを決めるための競技会です。各チーム4試合ずつを行いました。順調に得点を重ねるチームやボーナス点を狙うチームなど戦略は様々なようです。明日の午前中に最終調整を行い、いよいよ午後に最終競技会が開催されます。

7月26日

◆最終競技会

contestcontest
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最終競技会が行われました。8チームによるトーナメント戦です。得点が入ると観客からも大きな歓声があがっていました。決勝に勝ち進んだのは、レッドチームとライトグリーンチーム。決勝では、両チームともに橋を架けることに成功し、あとは獲得する「果物」の数しだいになりました。最終的には接戦で、レッドチームの優勝となりました。