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IDC 2010 Daily Reports

IDC2010 特設ページ(Daily Reports)

IDC2010 Reports

IDCロボコン2010は万博の行われている中国・上海で開催されます。
世界8カ国から65名の大学生が集まり、ロボットの設計・製作は上海交通大学、最終競技会は上海万博の公衆参与館で行われます。

開幕前情報

◆出場者紹介

出場メンバー

東京電機大学からの出場者は学内選考会で選ばれた6名です。紹介を兼ねて、大会への意気込みを書いてもらいました。
上野 宏彰 (ロボット・メカトロニクス学科3年 / 前列左)
私の今回のIDCに参加するときの目標は、異文化交流を積極的にすることです。1度にこんなに多くの国々の仲間が参加する機会は、今回が最初で最後だと思うので、積極的に自分から話しかけ、多くの友達をつくって来たいと思います。用いる言語は英語ということで、私の苦手な分野ではありますが、今まで準備してきた成果を試すいい機会だと思うので、留学のつもりで頑張りたいと思います。また、せっかくIDCというロボットコンテストに参加させてもらうので、グループの仲間と協力してぜひ上海万博の会場で競技ができるように、構想の段階から製作、操作と自分にできることを考えて行動していきたいです。
さらに、この経験が、今後の自分の人生に活かせるように多くのことを学んで来たいと思います。
牧野 忠慈 (ロボット・メカトロニクス学科3年 / 前列中央)
以前、オーストラリアとカナダにホームステイをし、英会話の楽しさを学び、今回のIDCでは自分の好きなロボット作りを行う事をするということでIDC参加に希望しました。コミュニケーションには苦労をするとは思いますが、自分の意見を強く主張し、どんどん自分のアイデアをロボットに組み込んできたいです。習い事である茶道と華道で培った大和魂をフルに発揮し、多くの人々に日本の文化を伝えたいと思います。趣味が折り紙で、手先の器用さなら誰にも負けない自信があるので、そこを活かして頑張ります!!
もちろん、中華料理を堪能し、上海万博も楽しんできたいと思います。
井上 和駿 (ロボット・メカトロニクス学科3年 / 前列右)
このたびはIDCロボットコンテストに参加できることを本当にうれしく思います!毎年参加国のいずれかで開催されるロボットコンテストには1年生の頃から興味があり,参加した先輩方の軌跡を読んだり競技している動画を観ると自分もこの大会に参加したいと思いました!私はIDCを通して物造りの楽しさや喜びを実感すると共に,同年代の海外の学生達と自分の考えを共有し将来について語り合いたいと考えています!そして今回の競技会場は今世界から最も注目されている中国ということで上海の雰囲気や空気,現地の人々の活力を肌で感じて来たいと思っています!語学や技術面など力不足を感じることもあるかもしれませんが悔いの残らないよ全力投球して帰って来たいと思います!
冨永 光志 (機械工学専攻修士1年 / 後列左)
私は学部2年の時に機械情報工学科の授業で2007年度NHK大学ロボットコンテスト、HONDAエコノパワーコンテストに参加し、機械工学の視野を広めてきました。「物事は実践してみて初めて分かる」という信念を持って様々な活動に参加してきましたが、現代のグローバル化した世界ではどういう考え方・取り組み方で、ものづくりに携わっていけばよいか疑問のままでした。
本コンテストを通して世界中の学生達とものづくりや国際交流を深め、日本が世界の中で技術立国として歩むべき道の答えを少しでも見つけられたらと思います。IDCが終わると私は就職に向けての準備が本格的になります。このコンテストが実質的に「学生時代最後の課外活動」であると考え、信念をもって全力で取り組みたいと思います。
後藤 淳 (ロボット・メカトロニクス学科3年 / 後列中央)
IDCロボコンには以前より興味があったので、選考会を通過際した際にはまさに心躍るような気持ちでした。他国の学生とチームを組み、ともにロボットを製作するといったチャンスは今後到底得られるものではないでしょう。現在の心境としては、そういった貴重な機会に対する期待と、学校の代表として参加すること、日本人の代表として参加することに対しての強い責任感で胸が一杯です。
海外へ行った経験はあるのですが,、の際は私の代わりに父がすべての会話をしていたので、今度は自らの言葉で外国の方々とのコミュニケーションに挑戦してみたいと思います。
田島 有祐 (ロボット・メカトロニクス学専攻修士1年 / 後列右)
今回のIDCで私は3つの事柄を大切にしたいと思います。第一に安全、第二にチームワーク、第三にチャレンジ精神です。第一の安全は、大怪我をして入院する様な事になったら、IDCに参加する意義自体を失うので、必ず心掛けなければならない事であると思います。その為に、無理せず計画的に事を済ませることを心掛けたいと思います。また第二のチームワークは、大会で高成績を上げるために重要なことです。自身の作業には自信と誇りを持って取り組み、日本人の匠の精神を大切にして加工に徹したいと思います。そして第三のチャレンジ精神は、ユーモアあふれる作品を作りたいので、少々難しくても作品の面白さや大胆さを強調した作品作りにチャレンジしたいです。最後に今回の目標は、決勝戦進出&ユーモア賞獲得(あれば)を目指します!
◆古田学長表敬訪問

表敬訪問表敬訪問

IDC2010へ出発前に、学長の古田先生にお時間を頂き、ご挨拶に伺いました。古田先生からは、
「頑張ってきてください。英語だけでなく、全てを駆使してコミュニケーションをとることを心がけましょう。コミュニケーションをとるには、相手を理解することが大切です。そのためには、自分のことも話して伝えなければなりません。大会に参加して、将来自分が何をしなければならないのか、これから何を学ばなければならないのか、何をして行きたいのかなど、感じられるとよいですね。いろいろと経験してきてください。」といったお話をして頂きました。
◆工作機械のトレーニング

トレーニングトレーニング

昨年のIDCに参加した佐々井さんから、工作機械のトレーニングを受けました。参加者は、英語の勉強も日々行い、大会に備えます。

8月5日

◆上海へ出発

上海空港上海空港ロビーでの出迎え
タクシーで移動中上海交通大学のホテル

早朝に成田空港に集合し、上海へ向けて出発しました。飛行時間は約3時間、非常に近いです。空港には、上海交通大学のボランティアの学生が出迎えてくれました。その後、タクシーで、大学へ移動。宿泊する施設は、大学内にあるホテルです。「熱烈歓迎上海IDC ROBOCON」の旗も掲げられています。

8月6日

◆IDC2010開幕

会場前で記念撮影開会を待つメンバー
ロボットのデモで大会開幕ルール発表
チーム決めのくじ引きTシャツの受け取り
記念撮影

いよいよIDC2010開幕。
開会式は、ロボットのデモからスタート。ロボットの司会のもと、上海交通大学の副学長先生などの挨拶がありました。
ルールの発表の後、チーム分けのくじ引きが行われ、チームが決定。今年は65名の学生を5人ずつ、13チームに分けてコンテストを行います。
開会式の様子は、上海交通大学のページでも紹介されています。⇒こちらのサイト

マシンの設計マシンの設計
マシンの設計マシンの設計

ワークショップに移動して、戦略やマシンの構想を議論します。次の日には、設計プレゼンテーションがあるため、今日中に、マシンの構想をまとめなくてはなりません。夜のパーティーのあとも、深夜まで議論したチームもあるようです。

ウェルカムパーティーウェルカムパーティー
深夜までディスカッションホテルの部屋

8月7日

◆構想設計プレゼンテーション

プレゼンプレゼン
プレゼンプレゼン

大会2日目の午前中に、構想設計プレゼンテーションが行われました。インストラクターを前に、チームごとに戦略やマシンの構造などを発表し、質疑を行います。チームによっては、ソリッドワークス社から提供されているソフトを使って、マシンの構造や動作を分かりやすく説明していました。

製作開始製作開始
製作開始製作開始
ワークショップルームワークショップルーム

午後からは、製作開始。細かな設計を行い、製作に取り掛かります。

8月8日

◆本格的に製作開始

製作中製作中
製作中製作中
製作中製作中

本格的に製作に入りました。
◆中華料理を堪能?

学食学食でランチ
学食でランチ学食でランチ

今年のIDCでは、マシン製作はもちろん、宿泊も食事も大学構内です。
朝食は、ホテルの食堂で食べ、昼食と夕食は学生食堂のようなところで食べています。

8月9日

◆Clean River, Better Life

コンテストフィールド

今年のテーマは「Clean River, Better Life」
IDCロボコン2010の最終競技会は上海万博の会場で行われます。その上海万博は、川(黄浦江)をはさんだ両岸が会場となっており、その地形を模したフィールド上で競技を行います。
競技の内容は

  1. 川を流れる藻をイメージしたピンポン玉を拾い上げ、川をきれいにする(自陣のボウルに入れる)
  2. ボウルに入れた重さに応じて、スコアパネルが回転し、収穫物をイメージしたゴルフボールが流れてくる
  3. 競技時間は90秒、最終的に、ピンポン玉とゴルフボールを多く回収し、その重さで勝敗を決定する

マシンを製作する材料は、あらかじめ与えられている約30種類のパーツと、80元分の自由に購入できるパーツです。
駆動するエネルギーは、電気、空気圧、ゴムやバネなどに蓄えた弾性エネルギー、位置エネルギーです。
また、マシンは、競技開始時に一辺 50 cm の立方体内に収まるサイズでなければなりません。
競技フィールドの川の部分は 10 cm ほど低くなっており、その段差を移動したり、高い位置にあるボウルにどのようにピンポン玉やゴルフボールを入れるのかが、工夫するポイントであり、各チームごとに様々なアイデアが考えられています。

8月10日

◆製作進行中

製作中製作中
製作中製作中
製作中製作中

↑電機大メンバーの頑張っている様子です。
英語でのコミュニケーションにも慣れてきたところでしょうか?食事があまり合わずに、お腹の調子を崩すメンバーも。

8月11日

◆製作も後半に入りました

製作中製作中
製作中製作中

製作期間も中間点を過ぎました。いつものIDCでは、中盤にDay off(休日)をはさみますが、今年は休みなしで作業をしています。18日に上海万博でコンテストを行うために、2日前には搬入の準備をして、チェックを受ける必要があるからです。製作は14日まで、15日にはプレコンテスト(予選)を大学内で行います。
車体やタイヤなどは完成させて動作テストを始めるチームや、テストフィールド上で動作をシミュレーションするチームも出てきました。問題が発生して設計を見直すチームなどあるようです。

8月12日

◆後半への意気込み

製作中製作中
製作中製作中
製作中製作中

IDC2010のロボット製作も終盤を迎えました。参加学生からこれまでの感想と後半への意気込みをコメントしてもらいました。
冨永くん
IDCが始まってから一週間が過ぎました。時間が進むのはあまりのも早いもので、コンテストもあっという間に終わってしまいそうな気がします。最初は英語に自信がなくてチームメイトと馴染むのに時間が掛かりましたが、頼まれた物を確実に加工して信用を築くことができました。最近は冗談を言ったり、重要な考えを強く言えるようになり大分自信がついたと思います。今朝、チームメイトと決勝トーナメントに行こうと誓い合いました。どこまで出来るか分かりませんが、やれることはすべてやってみようと考えています。
田島くん
IDCの製作期間も中盤が過ぎマシンの大部分が完成してきました。と言いたいところですが、ここに来てマシンの欠点が見つかり大幅な改善をする事になりました。せっかく綺麗に作ったマシンを壊すのは悲しいので、最小限の改良で済ませたかったのに、チームメートの一人がすでに破壊していました。残念!とりあえず、マシンが完成することを願って作業を続けたいと思います。
井上くん
上海に来て、早くも一週間が経ち、やっと英語でのやりとりに慣れてきました。しかし、専門的なことや細かいところのやりとりは、まだ上手くいかないこともあり、思うように作業を進められないのが現状です。でも作業が終わった後、チームメイトと買い物や食事に行くことができ、お互いの日常や文化、将来の夢などを話すことで、親睦を深めることができました。私のつたない英語にも、いやな顔一つせず、なんとかコミュニケーションを取ろうとしてくれている彼らの姿勢には、本当に感謝しています。
上野くん
初日から作業を進めてきましたが、グループや各国々のメンバーに関わらずに打ち解けた会話ができ、毎日の作業を進めることができていることに感動しています。自由時間はサッカーをして楽しんだり、食事では各国の文化の共有で盛り上がりますが、作業時間になるとみんなの目の色が変わり真剣に取り組む姿は、同じ目標を持つ仲間だからこそだと思います。心配していた英語でのコミュニケーションですが、紙に書いたり、ジェスチャーで表現することで、英会話としては不十分かもしれませんが、心と心の会話は成立していると自負しています。そのため、今は次の朝を迎えることが楽しみです。マシンの方は、やはり構想通りとはいかず、思考錯誤を重ねて製作しており、コンテストが近づくにつれ焦り始めていますが、全員で協力し、万博会場での決勝進出に向けて頑張っています。
後藤くん
ロボットの構想を行なった日にはみんなでアイデアを出し合ったのですが、そこでは他国の学生の発想力の凄さにただただ圧倒されるばかりでした。ほんの数十分の間にどんどんアイデアを出してくるチームメイト達を前に、私は自分の能力の低さと経験の無さを思い知ることになりました。やはり世界は広いです。
肝心の英語についてですが、まったく会話に参加できなかった初日と比べて、今では自分の意見も交えて機体に関しての議論を交わせるようにまでなりました。拙い英語力でも、一生懸命に自分の意思を伝えようとすることが大切なのだと現在では強く感じています。
牧野くん
私のチームは、アメリカ人韓国人が1人、中国人(1人はブラジル代表)が2人で構成だれたチームです。僕以外のチームメイトはネイティブと同等に英会話が出来るので会話についていくことはとても難しいです。チームメイトは皆優しく、英語が出来ない僕にも丁寧に説明してもらえるので、とても感謝しています。
作業中、僕は黙ってしまう癖があるのでIDCでは切り替えて、積極的にコミュニケーションをとろうと思います。
個人的な問題として、体調を崩してしまって、1日丸々休んでしまいました。チームメイトの韓国人も中国式のバーベキューを食べて、体調を崩してしまっていたので、それが原因ではないかと・・・

8月13日

◆完成間近?

製作中製作中
製作中製作中

ロボットの製作も残りあと1日。ほぼ完成させて、テストを行いながら修正するチームもありますが、まだ時間の必要なチームもあるようです。昨日から時間を延長して作業しています。

8月14日

◆シーディングコンテスト

シーディングコンテストシーディングコンテスト
最終調整最終調整
最終調整最終調整

明日のコンテスト(予選会)でのグループ決めを行うため、また、各ロボットの出来具合を審査するために、シーディングコンテストが行われました。
思うように操作できないチームもあり、残りの時間を使って、改良・調整を行います。この日は夜10時まで時間を延長して作業しました。

8月15日

◆予選会

予選会予選会
予選会予選会
予選会予選会
記念写真

上海交通大学内でコンテスト(予選会)が行われました。万博で行われる最終コンテストには、上位4チームのみが進出できます。まず4グループに分かれて総当たり戦が行われ、各グループから上位2チームが進出、その後準々決勝4試合が行われ、4チームに絞られました。万博の最終コンテストへ進出したのは、イエロー、クレイ、バープルブルー、グリーンの4チームです。
予選会終了後、記念撮影、使用してきたワークショップの片付けをみんなで行い、勝ち残ったチームは万博へマシンを搬送するため、入念にパッキングを行いました。

8月16日 & 17日

◆Day-off

DayoffDayoff
DayoffDayoff

大学での予選会も終了し、16日、17日は休日です。(この間に、マシンやフィールドを万博会場へ搬入します)
基本的に自由行動ですが、16日はフランスのインストラクターが企画した蘇州へのバスツアーに参加した学生も多かったようです。また、17日は万博見学ということで、大学から大型タクシーを出して、皆で万博で出かけました。

8月18日

◆いよいよ万博での最終コンテスト

コンテストコンテスト
コンテストコンテスト
コンテストコンテスト
記念撮影

18日午後から、上海万博のテーマ館内にある公衆参与館で最終コンテストが開催されました。
予選会上位4チームでトーナメントを行いましたが、勝ち残ったチームだけあって、見応えのある試合でした。最終的には、終始安定した強さを見せていたイエローチームの優勝です。そして最後は、恒例の記念撮影。

◆フェアウェルパーティー

コンテストコンテスト
コンテストコンテスト
コンテストコンテスト

その夜、大学に戻って、フェアウェルパーティーが開かれました。表彰式も行われ、各国ごとに出し物を披露しました。日本はお茶を披露し、タイはムエタイ、中国は中国らしい踊りなど、様々な宴会芸?が披露されました。そして最後は、皆で歌い、踊り、なぜか、一つの輪になってパーティー会場を回り、最高に盛り上がって今年のIDCも無事終了しました。

8月19日

◆帰国

帰国:上海空港帰国:成田空港

IDC2010も終了し、日本へ帰国しました。(↑上海空港と成田空港での記念撮影)
2週間の海外生活、お腹の調子を崩す学生もいましたが、外国の仲間との共同作業で貴重な体験をして、様々なことを学んだのではないかと思います。