IDC2009 in Japan
IDCロボコン2009が東京電機大学で開催されました。
ロボメカ学生も健闘!
期間 | :2009年8月6日(木)~18日(火) |
会場 | :東京電機大学お茶の水アネックス [6日~17日:ロボット製作] |
シアター1010 (足立区・北千住駅前ビル) [18日:コンテスト] |
第20回記念大会を迎える国際デザインコンテスト国際交流大会(IDCロボコン)を、東京電機大学で開催しました。
世界7カ国から48名の大学生を集め、シャッフルした混成チームでロボットの設計・製作・競技会を行う大会です。
ロボット・メカトロニクス学科3年生から3名、同専攻修士1年生から5名の計8名が参加しました。
詳しくは、以下のページをご覧ください。

IDCロボコンは今年で20周年。
世界7カ国48名の大学生が東京電機大学に集結し、10日間でロボットの設計・製作に取り組みます。
ロボットつくりに燃える大学生の熱い夏をレポートします。
8月5日(水)
IDC開幕の前日となりました。海外からの参加学生も無事来日しました。今年は、アメリカ、ブラジル、フランス、韓国、中国、タイ、日本の7カ国の大学生が参加します。日本人学生を含め、全参加学生が同じホテルに滞在し、ロボットつくりに取り組みます。
今年のテーマは、日本らしさを取り込んだ「HANABI」です。明日の開幕に備え、フィールドも完成しました。


8月6日(木)
◆いよいよ開幕
いよいよIDCの開幕です。開会式の冒頭、チームのメンバー発表され、チームカラーのTシャツが配られました。みんなやや緊張ぎみです。


開会式終了後、ロボット製作会場へ移動し、フィールドを目の前に、アイデアを考えます。明日には、構想設計のプレゼンテーションがあり、言葉の壁を感じつつ、一生懸命にアイデアを話し合います。




夕方には、懇親会で交流を深めました。突然スピーチを振られ、戸惑う学生も。




8月7日(金)
インストラクターを前に、チームごとに戦略やマシンの概要についてプレゼンテーションを行いました。今年は、どんなロボットが製作されるのでしょうか? 最初の構想通りに、製作が進むかは分かりませんが、個性あるロボットが出来上がるのではないかと思います。




8月8日(土)
いよいよ本格的に、ロボットの製作が開始されました。チームメンバーと相談しながら、作業が進行しています。




◆花火見物
今年のテーマは「HANABI」。ちょうどこの日、東京湾大華火祭があるということで、ワークショップ終了後にみんなで花火見物に出かけました。電車移動+たくさんの人出があるということで、心配しましたが、全員迷わずに帰ってこれたようです。




8月9日(日)
各チームとも、マシンの製作が進んでいます。早いチームは、車輪駆動系が形になり、フィールド上で試運転しています。




8月10日(月)
今年は、日本開催、東京電機大学主催ということで、本学からも8名の学生が参加しています。スタートから5日が経過しました。これまでの感想と後半に向けた意気込みを聞いてみました。
嶋村くん
「IDC初日はチームメイトの話をうまく聞き取れず、ロボットの案や意見を求められても思うように伝えられず、英語力不足を痛感しました。最近は少し耳が慣れてきたらしく、少しずつチームメイトの話がわかるようになり、自分から話すときも、ジャスチャーや図を用いることでコミュニケーションが取れるようになってきました。最初はチームでうまくやっていけるか不安でしたが、今では友人も増え、毎日が楽しいです。参加できて本当によかったです。コンテストまでの残り日数も少なくなってきましたが、チームメイトとコミュニケーションをしっかり取り、ロボットを仕上げようと思います。コンテストで良い成績が残せるよう全力を尽くします!!」
南斎くん
「メンバーに選ばれてから、英語は勉強していましたが、初日は相手の言っていることが理解できず、自分の言いたいことも伝えられませんでした。しかし、2日目、3日目と日を追うごとに、チームのメンバーもわかりやすい英語を使ってくれるようになり、私も少しずつ言いたいことを伝えられるようになりました。
私たちのチームは、チーム全員がアジア人ということで、アジアパワーで、協力してロボットを製作しています。まだまだ完成はしませんが、きっといいロボットを作ることができると信じています。
コンテストでは、1つでも上の順位に慣れるように頑張ります。そして何より、IDCのメンバーとたくさん交流できるように、どんどん話しかけていきたいです。」
佐々井くん
「外国人とのコミュニケーションを取る上で、自分の英語力の足りなさが一番の問題となりました。しかし、加工法などは共通する点が多く、身振り手振りで伝わるので製作において問題はそれほど起きませんでした。
チームワークを発揮して是非優勝を狙えるようなロボットを製作していこうと考えています。また、チームメイトの外国人とはそれなりに仲良くなれたので、チームメイトと同じ国の人とも仲良くしたいと考えています。」
石山くん
「やはり海外の学生とのコミュニケーションを取るのが非常に難しい。自分のアイディアを相手にようと思って伝えも英語で何と言えば良いのか解らなかったり、相手が何を言っているのかが理解できないことが多い。
何とか頑張って、協力して、試合当日までには完成度の高いロボットを仕上げたい。」
小島くん
「Brainstormingでは全く英語が聞き取れず、製作するロボットの機構くらいしかわかりませんでした。しかし、作業を進めていくに従ってなんとなくですが何を言っているかくらいは理解できるようになってきました。もっとリスニングをして耳を慣らしていけばよかったと後悔しています。作業中は決まった単語がたくさん出てくるということもあったり、耳が慣れてきたこともありなんとか作業に加われていると思います。また、発音についてもwhereやwhenといったwhやshの発音が全く聞き取ってもらえず、苦労しました。外国人は昼食時に日本語で注文したりみんな積極的で、見習うことがたくさんあります。後半はもっと積極的にコミュニケーションをとって、よりよいロボットを製作できるようにがんばろうと思います。 」
山本くん
「私の班は中国人のディッシュ、アメリカ人のエディ、東京工業大学のカズキの4人です。私の班は私以外は英語が得意で、みんなのディスカッションが理解できませんでした。しかし、みんなが絵で説明してくれ,なおかつカズキが通訳などをしてくれてどうにか乗り越えました。4日目が過ぎ、作製する3台のロボットの外形が完成しました。しかし、私が担当している部品にガタつきが目立ち、強度に不安が残っています。これからはロボットを実際に作製していくなかで、問題点がどんどん見つかっていくと思うので、チームメイトと意見を交換しながら、よりよいロボットを目指します。」
小暮くん
「IDCは海外の学生とチームを組んでロボットを作るということで、期待よりも不安が大きかった。はじめに、ディスカッションを行いロボットの機構について話し合ったが、ほとんどわからなかった。しかし、2日、3日と作業をするうちにチームメイトが何を言っているのか、どんな考えをしているかがわかるようになってきた。海外の学生の考え方や作業の仕方は日本人とは違っていて、とてもいい経験ができた。また、日常生活においても日本の言葉を教えたり、タイや中国の挨拶を教えてもらったり、花火に出かけたりして仲良くなることができた。まだまだ、英語での会話はつたなく、すべてをわかってもらうことはできないが、身振り手振りや図を描いたりすることでわかってもらうことである程度の会話をすることができるようになった。また、12日には観光をできる日があるので、仲良くなった友人に日本を楽しんでもらいたいと思う。今後は英語にも慣れてきたので活発に意見を交わしていいロボットを作り、大会で勝ちたい。」
猪野くん
「IDCへ参加する前はコミュニケーションがとれる自信が有りませんでした。しかし、いざチームが決定してアイデアを出し合ってみると、材料や図と簡単なフレーズを使えば意外にコミュニケーションができることが分かりました。もちろん、英語力がないせいで、なかなか話が伝わらなかったり、考えを伝えられないことも多々ありました。外国人たちはロボコンなどへの参加経験が豊富で、アームの機構などでいいアイデアをたくさん出してくれました。私は、モータの固定部等の精密な加工や、ハンダ付け・リミットスイッチの回路などを担当しました。3日目にはアーム本体がほとんどできあがり、実際に動作させてみるとかなる力があるので、自信が持てました。5日目にはアームロボットがほとんど完成し、大会のコースでテストしたところ,ポイントを決めることができました。IDC後半戦ではエコゾーンロボットの製作や細かい調整などでより活躍できるよう頑張りたいです。」
8月11日(火)
だんだんと各マシンの形が見えてきています。動作確認をしつつ、製作が進められています。テレビや新聞等の取材もたくさん来ています。今日は古田学長もワークショップを見学にお越しになりました。


◆Tea Break
IDC経験者である学生スタッフがお煎餅と日本茶を準備してくれました。日本風のTea Breakで作業の疲れを癒します。


8月12日(水)
IDC期間中、唯一の休日。ブラジルグループは富士登山、タイグループは鎌倉観光へ出かけたそうです。その他のグループも様々に日本を楽しんだようです。リフレッシュして、後半も力いっぱい頑張ってもらいたいと思います。
8月13日(木)
今回の競技のポイントの一つは、エコゾーン。電気で動かすモータが使用できないゾーンです。チームごとに様々な創意工夫がみられます。完成まで一歩手前といったところで、フィールド上でテストしながら調整を重ねています。エコゾーンのマシンが、今回の勝敗を左右する大きなポイントになるでしょう。さてどうなるでしょうか?
(今回のルールは大会公式ページをご覧ください。)




8月14日(金)
いよいよ終盤に差し掛かってきました。どのチームもだんだんと形が見えてきました。フィールド上で動作テストをしながら、調整をしています。






8月15日(土) & 16日(日)
スムーズに動作しい部分の改良や、さらなる性能向上のため、チームのみんなで話し合いながら、調整を進めています。








8月17日(月)
各チームのマシンの仕上がりの確認とコンテストの組分けのための、Seeding Contestを行いました。対戦形式ではないこと以外、試合と同じ状況で行われました。個性豊かなマシンで面白い試合になることを期待しています。




8月18日(火)
北千住駅前にあるシアター1010で最終競技会が行われ、10日間かけて製作してきた成果を競いました。大会の様子は、ロボコンマガジンWebページにも掲載されています。9月12日にNHKサイエンスゼロでも放映予定です。詳しい結果は大会公式ページをご覧ください。




