IDC2012 特設ページ(Daily Reports)
IDCロボコン2012は、8月6日から8月18日にかけて東京電機大学の東京千住キャンパスで行われます。
日本からは、東京電機大学の代表8名と、東京工業大学の代表6名の計14名が出場します。
大会の様子を写真を中心にレポートしていきます。
8月5日
◆海外参加者来日
開会式前日、海外からの参加者が日本に到着しました。学生スタッフが空港で出迎え、浅草のホテルまで案内しました。日本人参加学生もホテルにチャックインし、いよいよ明日開幕です。
8月6日
◆IDC2012 開幕
いよいよIDC2012開幕。
開会式で、ルール発表とくじ引きによるチーム分けが行われました。初めてであったメンバー達との2週間のプロジェクトがスタートします。
今年のテーマは「Haiku Master -Creative Journey from Senju-」。ルールはこちらのサイトをご覧ください。
開会式の後は、各チーム毎に分かれ、自己紹介をして、配られたTシャツに着替えます。配られたキットの確認をし、アイデアの意見交換が始まります。明日には、アイデアプレゼンテーションがあるため、真剣な議論が続きます。
夕方に、ウェルカムパーティーも行われ、友好を深めました。、ホテルに戻った後は、翌日のプレゼンに向けて、再びミーティングをするチームもありました。
8月7日
◆アイデアプレゼンテーション
戦略や、ロボットの機能、機構設計など、ロボットのアイデアをインストラクターの前に、発表しました。チームによっては、CADでデザインした図面を示しながら、自分たちのアイデアを説明しました。アイデアが固まれば、すぐ製作に取り掛かります。
8月8日
◆本格的に作業開始
各チームとも、本格的に作業を開始しました。
東京電機大学から出場している学生達に「意気込み」のコメントをもらいました。
宮木 勇
私は外国の文化を肌で感じたいと思い、IDC参加を決意しました。ホテルにチェックインした翌日から朝食などで外国の学生や先生と話す機会に恵まれ、少しずつですが外国の風習や自分が見聞きしていた外国の文化と実際の文化の違いが分かるようになり嬉しいです。外国の学生は日本語に興味があり、日本語の単語もたくさん教えることができ、会話を楽しんでいる自分に驚くとともに楽しいです。自分の言いたいことがうまく話せなくてもニュアンスを伝えることで気持ちの交流を多く行いたいです。
柳田 岳瑠
IDCがスタートした瞬間からチームメイトみんな英語で製作するロボットについてのアイデアをたくさん出しておりこのコンテストに対する意欲をすごく感じました。また、国々の考え方や問題へのアプローチの仕方を知ることができ、初日から発見がとても多かったです。みんなで作業の後に一緒に食事に行ったり、ヨドバシカメラ等のショッピングセンターを巡ったりしながら海外の人たちとコミュニケーションがとれ、日本と海外の違いを聞いたり、日本をどう感じるか聞くことができてとても楽しいです。ロボットの方も様々な意見をまとめてよいロボットが設計できたと思うので,これからがとても楽しみです。
川口 碧
チーム分けはくじ引きで行いましたが、チームで顔合わせをしても初日はどことなくぎこちないような感じでした。私のチームには韓国、中国、シンガポール、ブラジルからの学生がおり、アジア色が強いチームとなりました。2日目には、自分たちのチームが作るロボットのデザインや戦略を発表するプレゼンテーションがあり、その用意で初日からバタバタでした。これから本格的に作業が始まりますが、協力して頑張っていきたいです。
和田 宗一郎
IDCが始まり、ロボットの設計・製作をチームメイトと一緒に行っていく上で、言語の問題に壁があることを改めて実感しました。自分が話した英単語の選択が合っていても、発音やイントネーションが異なり、チームメイトに伝わらないことが多くありました。1日1日チームメイトや他チームの方と話していくことで、相手に伝わりやすい話し方というコツも少しづつですが掴んできたと感じています。海外の学生は非常に想像力が高く,自分には想像できないような面白い機構や加工方法を教えてくれます。僕は言語の問題に壁があると感じていますが、その分CADで図面を作成したり、複雑な加工を率先して行うなどチームに貢献していきたいと考えています。
熊谷 翔
私は英語がとても苦手で、IDC2012に出場できるとは思っていませんでした。しかし、出場が決まった時に、せっかく出場ができるのならチームになにかしらの形で貢献したいと思い、IDC2012開催前に英語の勉強会と加工機実習に積極的に参加しました。実際にコンテストが始まってみると、私が想像していた以上に英語を用いてのモノを表現したり、自分の考えを正確に伝える事がとても難しいと感じました。日常的な英会話も私にとっては難しいと感じるので、毎日とても精神的に疲れますが、自分の考えが相手に伝わった時はとても嬉しいです。まだまだ、チームの中心的存在になる事は難しいですが、チームに貢献するために、積極的に話しかけ、英語の向上とモノ作りの経験を積む事を目指していきたいと思います。
青木 優人
IDCに応募した時は、外国から来た生徒と仲良くなろう、ロボット製作を楽しもうと考えていました。IDCが始まると実際は外国の生徒と話をする際の言葉の壁が思ったよりも高く、思うように自分の意見や気持ちを伝えることができなかったです。しかし,コミュニケーションを積極的に取るように心掛けると、日がたつにつれて、耳が英語の速さに慣れ、会話が以前よりもできるようになってきました。この調子で、チームメイトとロボット製作を頑張っていきたいです。
堤 祐太
私はIDCに参加するにあたり、優勝やデザイン賞などを狙ったロボット作りを行なおうと思っていたと同時に、壊滅的な英語力で外国の人に言葉が通じるか、仲良くなれるかなど不安なことが沢山ありました。しかし、実際にIDCが始まって感じたことはメンバーの優しさでした。たった1文を伝わるまで聞いてくれたり、他のチームも含めて食事やスポーツをしていくなかで、徐々にメンバーとの距離が縮まっていくのを感じています。IDCに参加しているメンバーは誰もが面白いアイデアを出したり設計の技術力が高かったりと、学べることがとても沢山あります。自分の技術力を磨くと同時に、自分たちのチーム以外のメンバーとも仲良くなって充実した2週間を送っていきたいと思います。
永澤 拓
ロボコンが始まる時はどうなるか不安でしたが、僕が当たったチームは皆のんびりしたチームで、昼休みに話してすぐ皆仲良くなれました。若干のんびりし過ぎていますが、楽しく製作できています。今日はフランスの人と秋葉原に行き、色々な話が聞けました。チームメイトと協力して、頑張っていきたいです。
8月9日
◆順調に進行中!
各国から選抜されたメンバーだけに、順調に作業が進行しています。早いチームは、ボディと車輪を完成させ、フィールド上で操作性の確認をしたり、オブジェクトを掴む機構を試作し、動作を検証しています。
8月10日
◆大会5日目
連日の作業で多少疲れも出てきたようですが、チームメンバーで議論しながら製作を進めています。作業終了後は、皆で回転寿司に行ったり、秋葉原に出かけたりと、作業以外でも日本滞在を楽しんでいるようです。
8月11日
◆大会中盤、ロボットの形が見えてきました。
大会の半ばを迎え、各チームとも一生懸命に作業を進めています。フィールド上で動作を確認しつつ、設計をやり直すチームもあるようです。
◆サイエンス塾「紙飛行機」
ロボコンと併設して、一般の方に楽しんでもらえるイベントを企画しました。その一つが、紙飛行機つくりです。紙飛行機を遠くまで飛ばすにはどうすればよいのかを勉強しながら、紙飛行機つくりに挑戦しました。
8月12日
◆Day off
大会期間中唯一の休日です。観光を楽しんだようです。
8月13日
◆参加国紹介
今年のIDCは、アメリカ、ブラジル、フランス、韓国、中国、タイ、シンガポール、そして日本の8カ国から56名の学生が参加しています。
(残念ながら、参加予定であったモロッコはVISAの関係で参加できなくなってしまいました)
8月14日
◆ロボットの形が見えてきました。
大会も後半に突入し、ロボットも完成に近づいてきました。フィールドでテストしながら、製作を進めています。長いアームのロボットや、ボールを3つまとめて投げるロボットなど、いろいろなデザインのロボットが作られています。
14日~16日まで、ロボット製作会場であるワークショップルームの一般公開が行われます。初日から多くの方にご来場頂きました。
8月15日
◆ロボット製作も終盤
どのチームもフィールド上でテストを繰り返し、不具合を修正していきます。↓本日終了時の各チームのロボットを紹介します。
8月16日
◆最終調整
本格的に作業できるのも今日で最後。フィールド上で練習をしながら最終調整をしています。高得点を取れそうなチームも多く、最終競技会も盛り上がりそうです。
8月17日
◆シーディングコンテスト
コンテストの組み合わせを決めるため、シーディングコンテストが行われました。1チームごとに最終競技会と同じ試合時間で競技を行い、マシンの評価を受けます。失敗して転倒するチームもありましたが、高得点を獲得するチームやゴールドボール3つの貼り付けに成功するチームもありました。明日のコンテストが楽しみです。
8月18日
◆最終競技会
いよいよ最終競技会。東京電機大学の丹羽ホールにて、一般の方の観覧の中行われました。高得点のゲームも続出し、出場している学生も、観客の皆さんも大変盛り上がりました。ゴールドボールの3つ貼り付けに2回成功し順調に勝ち進んでいたスカイブルーチームが準決勝で敗退。決勝は準決勝でそのスカイブルーチームに勝利したグリーンチームとフォレストチーム。予選リーグでも戦っていた2チームでの試合でした。予選では負けていたグリーンチームでしたが、決勝では51-10で見事勝利を収め、優勝の栄冠を手にしました。
◆フェアウェルパーティー
大会の締めくくりは,フェアウェルパーティーです。2週間ともに過ごした仲間とも、明日でお別れです。各国ごとに歌や踊りのパフォーマンを披露し、最高の盛り上がりの中、大会は無事終了しました。