IDC2016 特設ページ(Daily Reports)
IDCロボコン2016が、8月8日から20日にかけてタイ・バンコクのチュラロンコン大学で開催されます。
日本からは、東京電機大学の代表6名と東京工業大学の代表4名の計10名が出場します。
東京電機大学から出場するのは、ロボット・メカトロニクス学科/専攻の学生5名と、情報メディア学専攻の学生1名です。東京工業大学から出場するのは、制御システム工学科の4名です。
大会の様子を写真を中心にレポートしていきます。
8月8日
◆IDCロボコン2016開幕
今年の開催地は、タイ・バンコクのチュラロンコン大学。
日本、中国、韓国、タイ、シンガポール、エジプト、モロッコの7カ国50人の学生が集まりました。
初日は、オープニングセレモニーやテーマ・ルール発表、チーム編成、ウェルカムパーティーが行われました。学生たちはすぐに打ち解け、交流をスタートしました。
8月9日
◆アイデアプレゼンテーション
大会2日目。
午前中はロボットのデザインをチームで話し合い、午後にはアイデアプレゼンテーションを行いました。
明日からは早速製作に入ります。
8月10日
◆ロボット設計開始
大会3日目。
ロボットの製作が始まりました。バンドソーやボール盤、旋盤のほか、レーザ加工機や3Dプリンタなども使用して製作していきます。
8月11日
◆今年のテーマはRobot Caregiver
今年の競技テーマはRobot Caregiver(ロボット介助者)。
4種類の薬が急な傾斜(最大傾斜は54度)につけられた棚に積まれており、その薬を種類別に運んでくるゲームです。運んだ薬の数を競います。
8月12日
◆Mother’s day
8月12日、タイではシリキット王妃の誕生日を記念した祝日です。母の日としても祝われるとのこと。いつもたくさんの学生でにぎわうキャンパスも静かですが、ロボット製作は進められています。
8月13日
◆製作進行中
ロボット製作の日程もちょうど真ん中を向かえ、フィールド上で動作チェックをしながら試行錯誤しています。どのチームも、一番急な傾斜を登るのに苦労しているようです。
8月14日
◆休日観光
ロボコン期間中唯一の休日。タイのスタッフの引率で、市内の観光に繰り出しました。
ワットプラケオ(王宮)、ワット・ポー(巨大な黄金の涅槃仏やタイマッサージの発祥の地)、チャトゥチャックマーケット(土日限定で開催のバンコク最大のマーケット)、どこもたくさんの観光客ですごい賑わいです。
8月15日
◆出場学生の意気込み
学生の紹介
大会も後半に突入。日本からの出場学生に競技会に向けたコメントをもらいました。
東京電機大学 野中さん(ピンクチーム)
レーザカッターや3Dプリンタを駆使して、順調に製作が進行しています。ロボットのデザイン、機構には自信を持っているので、早く完成させて操作練習をしていきたいです。
東京電機大学 堀江さん(ブラックチーム)
順調にロボット製作が進んでいます。私はコントローラのプログラミングを担当しています。後半もチームメートと協力して頑張りたいと思います。
東京電機大学 大栗さん(ブラウンチーム)
ロボットはかたちになってきており、テストを繰り返しながら修正しています。面白いアイデアのロボットになっていると思うので、順調に動く姿をコンテストで披露したいと思います。
東京電機大学 森田さん(グレーチーム)
ロボット製作はもちろん、仲間との交流やタイの食文化などいろいろな刺激を受けています。製作は順調に進んでいるので、優勝したいです。
東京電機大学 澤井さん(オレンジチーム)
コミュニケーションに苦労することもありますが、優勝に向けて頑張ります。
東京電機大学 オンさん(レッドチーム)
異文化交流ができて楽しいです。ロボットの製作も順調に進んでいます。残り1週間もロボット製作と友達との交流を楽しめるように頑張ります。
東京工業大学 安留さん(ブルーチーム)
設計変更を何度もしつつ、チームメートと協力して製作を進めています。苦戦中ですがコンテストで優勝できるように頑張りたいと思います。
東京工業大学 日下さん(グリーンチーム)
英語で自分の考え・アイデアを伝えることの難しさを実感しています。設計変更により少し遅れ気味ですが、完成目指して最後まで頑張りたいと思います。
東京工業大学 タノムヴャムンさん(バイオレットチーム)
順調に製作が進行しています。優勝目指して最後まで頑張ります。
東京工業大学 正木さん(イエローチーム)
英語に苦労しつつも、頑張ってコミュニケーションをとっています。優勝目指して頑張ります。
8月16日
◆夜10時まで作業延長
後半に入り、希望するチームは夜10時まで延長して作業をしています。疲れも溜まっている様子ですが、チームで協力して製作を進めています。
8月17日
◆作業はつづく
各チーム斜面を登ってオブジェクトを落とすロボットと、オブジェクトを回収しゴールまで運ぶロボットの2台を製作しています。実際の競技フィールドでテスト・練習しながら改善点を探ります。
近くを通ったチュラロンコン大の学生たちも、ロボットに興味を持っている様子です。
8月18日
◆最終調整・夕食会
半数以上のチームがほぼロボットを完成させ、フィールド上でゲームを想定した練習を繰り返しています。
夕方からは川沿いにあるAsiatiqueという観光スポットで、バンケットディナー(食事会)が行われました。
タイの伝統的な操り人形やムエタイショーもみて、タイの文化を体感しました。
8月19日
◆シーディングコンテスト
午前中に最終コンテストの組み分けをするための試走会が行われました。順調に得点を積み重ねるチームもあれば、操作ミスや不具合で問題が発生するありました。
午後の残りの時間は、最終調整や練習を行い、明日のコンテスト本番に備えます。
8月20日
◆最終競技会
最終競技会はバンコクの中心部にあるIT専門のショッピング・モール「パンティップ・プラザ」で行われました。(タイの秋葉原とも呼ばれているとのことです。)そのモール内の吹抜けのエントランススペースを使い、一般公開で行われました。
2分間のゲームをサイドを変えて2回行い、得点を競いました。僅差の試合も多く大変盛り上がったコンテストになりました。決勝にはレットチームとピンクチームが勝ち上がり、1対1のタイで3ゲーム目を行って、最終的にレッドチームが優勝となりました。