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残間 忠直 教授

残間研究室

知的システム設計研究室

研究概要

ドローンやロボットがインターネットなどのネットワークを介して人とつながるシステムが構築されつつあります. このようなシステムによって,遠隔操作による自動制御が実現され,医療・介護・輸送・保守管理などのさまざまな業務の効率化が期待されています.ただし,ネットワークを介するため,ネットワーク由来のデータ遅延やデータ欠落などが制御においては問題となります.当研究室ではそのような問題に対して,最先端のAI・学習・推定・予測によって,新たな最適自動制御システムを設計しています.

残間研究室ホームページ

https://www.isd.fr.dendai.ac.jp/

教員紹介

残間

教員名 残間 忠直(Tadanao ZANMA)教授
所属学会 電気学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,IEEE,IET
学位 博士(工学) (名古屋大学)
職歴 2000~2009:三重大学工学部助手(その後 助教に名称変更)
2009~2011:同准教授
2011~2024:千葉大学工学部 准教授
2024~:東京電機大学 未来科学部 教授
専門分野 システム設計,システム制御,最適制御,サイバーフィジカルシステム
主な論文・著書 https://researchmap.jp/zanma

研究事例

未知の動作をする移動体の動作推定・予測とドローンによる追従制御

未知の動作をする移動体の動作を,観測事象から推定して予測することで,ドローンが自動的に移動体を追従することを可能とします.これによって,鳥獣調査や特定物の自動追跡などが可能となり,人手不足によるさまざまな問題を解決します.

強化学習を用いたドローン自律飛行制御計画

未知の環境をドローンが自律飛行するために,強化学習を用いて飛行計画を獲得します.これによって障害物がある空間であっても適切に回避しながらドローンが自律的にゴールまで到達することが可能となります.具体的な応用例としてはドローンによるインフラ調査や自動配送などがあります.

ネットワークにデータ欠落が伴う場合の安定化制御

ネットワークを介してさまざまなモノが接続されて制御される時代が到来しています.ネットワークを介するとデータ欠落やデータ遅延などの問題が生じます.それらの問題を解決するため,データ欠落や遅延を推定し,制御系を安定化します.これらの応用例としては,遠隔制御や自動運転など幅広くあります.

研究室の生活

学生が中心となって,楽しく面白く研究しています.わからないことを考えていくのが研究なので,さまざまな道のりやゴールがあります.正解がある問題を解いていくのではないので苦労することもありますが,そういうときは教員はもちろん先輩や同期の学生などのサポートがあるので安心してください.本研究室では,専門性だけではなく論理的思考やプレゼンテーションなどのスキルも身につけることができます.

当研究室希望の方へ

やる気があれば何でもできます.学力はそれはあればあるだけよいのですが,成績が悪かったからといって自分で壁を作る必要はありません.やり始めればいろんなことが理解できるようになり,面白くなってきます.
本研究室では制御系設計が中心です.そこに推定や予測技術が組み込まれ知的なシステムを設計していきます.モーションコントロールやドローンの制御などを通じて設計手法の有効性を明らかにしていきます.制御に関連する就職状況も大変良好なので,本研究室で成長して卒業・修了し,世界には羽ばたいていってほしいと思います.